滋賀県の近江八幡でこんにゃくといえば赤色のこんにゃく！
こんにゃくと思えないほどの真っ赤な色をしていて
唐辛子か何か辛い物が入っていそう…と思われますが
でも食べてみると、普通のこんにゃくなのでご安心を。
この赤色は、『三二酸化鉄』という食品添加物によるものです。
こんにゃくは食物繊維を豊富に含んでいますし
カルシウムもなんと牛乳に匹敵するほどなんです！
でもどうしてミニ酸化鉄で赤色になるのでしょう？
この記事ではなぜ赤色になるのか、体に悪くないのか、
こんにゃくの由来から製法までご紹介させて頂きます。
どうして酸化鉄でこんにゃくが赤い色になるの？
酸化鉄とは鉄のさびのことなんです。
少し小難しいですが
鉄の「さび」は鉄原子と酸素原子が結合してできます。
「赤さび」はその名の通り朱に近い赤色をしていて
この赤さびの力でこんにゃくを赤色に着色しているんですねー。
ミニ酸化鉄（さび）って聞くと食べて大丈夫なの？！
すごい色だし…って思いませんか？
赤こんにゃくって体に悪い？食べても大丈夫なの？
三二酸化鉄は食品などに赤色をつけるために昔から使われている顔料です。
大げさですが添加物は毎日摂り続けても健康に影響の出ない量を計算して、
その量以下で使われています！
結論…害はありません！！
しかも害がないどころか栄養満点！
一般的なこんにゃくの栄養素に加え赤こんにゃくには赤いだけあって
普通のこんにゃくより鉄分を多く含んでいるんです。
鉄は、ヘモグロビンの成分となっていて、
酸素を体隅々にまで運んでくれる重要な働きをしています！
また、二酸化炭素を回収して肺に送ることで
体外運び出す役割もあります。
そのため、鉄分が不足してしまうと、体中に酸素足りない！
と、なり疲れやすくなってしまったり持久力が低下するなどして
頭痛や食欲不振など様々な症状が出てくる場合もあります。
鉄分は、カルシウムと同じように現代の日本人には
不足しがちな栄養素と言われています。
こういった食材から適度に摂取できればいいですね！
赤こんにゃくは織田信長が関係してる？！
正確な資料は残されていませんが、
この赤いこんにゃくは織田信長が関係しているといわれています。
近江八幡では古くから「左義長まつり」という有名な火祭りがあります。
山車に赤紙を飾って男性が女装して町を巡行するお祭りで、
そのはじまりは、安土城下で行われており
あの織田信長も派手な衣装を身にまとい
自ら踊りだし、祭りを盛り上げていたそうです。
この左義長祭りにちなんで、派手好きな織田信長が
こんにゃくまでを赤く染めさせた。
というのがこの赤こんにゃくの由来のひとつです。
こんにゃくをまで赤に染めてしまう信長のおもしろいエピソードですね。
赤こんにゃくの製法は？
では赤こんにゃくはどのように作られているのでしょうか？
- ４０～５５℃のお湯でこんにゃく芋の精粉をときます。
それをかくはんして６０分ほどおくと、のり状になります。 - 練り機で三二酸化鉄を水でといたものを加えてさらに練ります。
ここでの温度は約５０℃で、触るとまだ手にベタベタくっつ程
やわらかい状態です。 - かくはんすることで、細かな気泡が入りふわふわの食感になり、
味がしみこみやすく煮込んでも固くならなくなります。 - 石灰水を加えます。こんにゃくのやわらかさは、
石灰水の水の量や温度で調整することができます。 - 型に流し込みます。この時には手に取ってもくっつかない状態。
このまま３時間程寝かせます。 - 大きな棒状に切り分けて、８０℃のお湯で
８時間ゆでてアク抜きをしたら出来上がり！
赤こんにゃくはどこで買えるの？
滋賀県では普通にこんにゃくコーナーに並んでいて購入することが出来ます。
今は通販で購入することもできますよね。
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価格:216円 |
近江八幡ではお土産屋ではどこにでも置いているというほど
販売されています。
美味しい食べ方など教えてもらえるので
立ち寄られた際にはぜひどうぞ！
